東日本大震災 京都へ自主避難 葛藤の末「子供のため」 /京都 毎日新聞

東日本大震災 京都へ自主避難 葛藤の末「子供のため」 /京都
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110915-00000206-mailo-l26
毎日新聞 9月15日(木)13時55分配信

 ◇「震災から時間たち決断できた」 福島の菅野さん、夫と離れ伏見へ
 京都に自主避難する東日本大震災の被災者が増加している。それに伴い、京都市立の小中学校への転入者も増加。その中の1世帯で、伏見区の国家公務員宿舎に8月末に引っ越してきた母子は「私たちは震災から時間がたった今だからこそ自主避難できた」と話す。【成田有佳】
 福島市の主婦、菅野千景さん(46)は、長女、みくにさん(13)=中1=と次女、はんなちゃん(7)=小2=と共に8月30日、府のシャトルバス最終便で京都に自主避難してきた。きっかけは、京都精華大(左京区)の学生らが大学の施設などを使って被災者のために開催した合宿。娘2人を放射能の不安のない場所でのびのび遊ばせたいと、7月末から17日間参加した。
 実はこの間は、放射能への不安よりも、夫(46)と離れることへの不安や、自主避難が大げさなのでは、との思いの方が強く、避難は現実のものではなかった。しかし福島に帰ると、京都で元気に走り回っていた子供の姿が忘れられず、自主避難するなら夏休み明けが好機、と決断した。
 子供への放射能の影響を考えると、避難は遅かったかもしれないとも思う。一方、福島を離れる直前、娘たちは友達から手紙やプレゼントをもらい、自身は当時のパート先の同僚に「頑張って」と励まされた。菅野さんは「自分たちだけが避難することを責められるのでは、という気持ちが正直ずっとあった」と明かし「震災直後の状況を思い返すと、このような励ましが得られたとは思えない。いろいろなリスクを考えると、私たち家族にとって、いい時期だったと思う」と語った。
 今は、携帯のテレビ電話で、夫と会話する日々。子供のために、と離れていても夫婦で協力し合う毎日だ。
 ◇児童・生徒123人転入--京都市立小中校
 府や京都市は震災直後から、公営住宅や市民から借り上げた住宅の提供を始めた。府営住宅は国が示す仮設住宅の入居条件に準じ、自宅の全半壊者らを受け入れることになっていた。一方、自宅そのものの被害は大きくないが放射能の影響を懸念した自主避難者には、府は職員住宅や国家公務員宿舎をあっせんしてきた。
 自主避難者の引っ越し希望が多いため、府は7月、国から借り上げて提供している国家公務員宿舎(京都市伏見区)の閉鎖中の2棟を清掃・補修し、まるごと被災者専用とした。府災害支援対策本部の避難者受入班の担当者は「知らない場所での生活でも、元々の住まいが近い方に集まってもらえば安心感にもつながる」と話す。
 市教委によると、市立小・中の被災地児童・生徒の受け入れ人数は、夏休み前の86人(7月20日時点)から、夏休み明けには123人(9月6日現在)と増加している。
 また、府によると今月13日現在、府や府内自治体の提供する住宅に住む震災避難者は753人で、そのうち自主避難者は303人にのぼるという。

9月15日朝刊
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by fukushimakyoto | 2011-09-19 13:18 | 避難者の声 | Trackback | Comments(0)

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