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納涼の夕べの報告

○写真特集
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●避難者と支援者が交流を深める楽しいひとときとなった
 参加者 避難家族40人、支援者20人 
 
 あいにくの雨で屋内開催となったが、避難者と支援者が交流を深める楽しいひとときとなった。会場は近畿財務局桃山東合同宿舎内。現在は避難者だけが住む団地で、京都府内でもっとも多くの避難者がまとまって暮らしいる。準備も佳境に入ったかと思うと、突然の雨。今年の夏を象徴する局地的な集中豪雨が会場を襲った。

 中止するわけにはいかない。この団地は昨年の納涼の夕べや年末の年越しまつりなどが開かれ、今では避難者と支援者がつどう恒例の場所となっている。何より、この日を待ち望む子どもたちの期待を裏切ることはできない。
 模擬店の機材を集会所に運び込んで、急遽、室内での開催に変更した。流しソーメンの設営が何とか完了し、納涼の夕べがスタートした。
 流しソーメン大会は大人気だ。おぼつかない手つきでソーメンをつかむ子どももいれば、ソーメンを流す側に回る子どももいる。

この日のハイライトは盆踊り大会。南相馬市から木津川市に避難しているFさんが『相馬盆唄』を歌いだすと、狭い会場に盆踊りの輪ができる。相馬に負けじと、福島市から京都市内に避難しているHさんが、福島市内の盆踊りを指導。福島の盆踊りが京都で再現された。

 盆踊り参加者には抽選券が配られ、終了後に大抽選会がおこなわれた。これは、福島でよく行われる方式だという。親子で参加した避難者は、「とっても楽しかったです」と笑顔で感想を語った。

 一言アピールタイムでは、進行中の原発賠償裁判に触れる発言が多かった。

 盆踊りを披露した福島さんは京都原告団の共同代表。「盆踊り大会が盛り上がってよかった。裁判については負ける気がしない。追い風が吹いている」。もう1人の共同代表の萩原ゆきみさんは「この裁判は故郷に残った人たちにも役立つ裁判です。傍聴席があふれるくらい集まれば、裁判官もおかしな判決を書けないと聞きました」と9月12日に開かれる口頭弁論への傍聴参加を呼びかけた。

 この団地に住む齋藤夕香さんは4人の子どもも含め家族8人が原告だ。その中には福島に残る夫の両親と長女もいる。齋藤さんは故郷に残る人たちにも思いを馳せる。「私は避難が遅かったので、地元にいて苦しんでいる人の気持ちも分かる。常に連絡を取り合っている。みんながいっしょに動ける行動にしたい。集団訴訟なんだから、みんなで一斉に動きたい。原告を増やす作業をする」

 「うつくしま☆ふくしまin京都」の奥森事務局長は、「原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会」の事務局長である。奥森事務局長は夕べの最後に、「第3次訴訟の原告を募集している。東電の時効は10年に延びたが、国は3年のまま。なんとか力で突破したい」と参加者に訴えた。

 雨の影響で参加者は50人強だったが、避難者と支援者の連帯はいっそう深まった。閉会後も避難者とスタッフが次々にマイクを奪い合うカラオケ大会が延々と続いた。
by fukushimakyoto | 2014-11-12 23:39 | 主催イベント案内&報告