【お知らせ】うつくしま☆ふくしまin京都 第2回総会で採択された2015年度活動総括&2016年度方針

奥森です。
去る4月22日に、当会の第2回総会を開催し、以下のとおり活動総括&活動方針を決定しましたので、みなさまにお知らせします。
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うつくしま☆ふくしまin京都
―避難者と支援者のネットワーク
2016年度第2回総会議案
2016.4.22 京都・市民放射能測定所


1 当会の目的
 2011(平成23)年4月に当会スタッフの一人が、福島県会津若松市に開設された避難者の運営支援に参加したのをきっかけに、京都府内に多くの方が避難してきていること知った。そして、避難者の多くは京都府内に知人もなく孤立している状況にあることがわかり、避難者同士、避難者と支援者の交流とネットワーク作りを始めた。
 活動を開始して5年が経過しようとしているが、広域避難者をとりまく状況はますます厳しくなっており、避難の継続・移住にむけた生活再建のサポートは引き続き必要である。
 本会は、東日本大震災、福島第一原発事故により京都府内に避難してきた家族が、避難先で当たり前に生活していくことができるように支援していくことを目的とし、以下の活動に取り組んでいる。
(1)避難生活を支える多面的な活動
(2)避難者同士、避難者と支援者が交流できるイベントの開催
(3)放射線による健康被害・健康不安に関する相談会の開催
(4)原発事故により被った損害の賠償請求をサポートする活動
(5)市民に支援を呼びかける活動ほか

2 避難者支援活動の課題
(1)放射線被曝による健康被害を回避するため、なお長期の避難生活を決断している方も多くいるため、避難先での安定した生活の確保にむけた多面的な支援・連帯活動が必要である。
(2)長期化する避難生活の中で孤立する避難者もいることから、避難者同士、避難者と地元住民の交流を図ることが必要である。
(3)原発事故の避難者の中には、放射線被曝による健康被害や健康不安を抱えている方も多く、放射線被ばくによる健康影響について正しい知識を身につけ、健康管理に役立てることが必要である。
(4)福島県は避難用住宅についての無償提供を2017年3月末(京都府・市は入居後6年)で打ち切り、新たな支援策に移行すると発表している。このままでは、住居を失いかねない避難者が出ること から、避難用住宅の無償提供の継続またはそれと同等の施策を実現することが必要である。
(5)避難世帯の中学3年生の中には、高校進学にむけた学習支援が必要な児童がいる。
(6)市民に原発事故被災者の実情を知らせ、避難者への支援・連帯を呼びかける活動が必要である。

3 2015年度の活動のまとめ
【具体的な活動内容】
(1)避難者交流イベント 京都府内に避難している避難者同士、避難者と地元市民の交流をはかるために、次のイベントを開催した。
 ・2015年4月5日 第2回桜まつり&交流会
  場 所 京都市内の避難者が多く居住している団地の集会所とその周辺
  参加者 避難家族と地元の支援者合わせて約40名が参加。
 ・2015年12月23日 第5回年末企画 クリスマス会
  場 所 京都文教大学サテライトキャンパス 伏見大手筋  
  参加者 避難家族と地元支援者を合わせて約20名が参加。
(2)避難者交流・相談サロン(ほっこりカフェ)の開催
  避難者が多数居住している京都府伏見区内で、ほっこりカフェを開催し、避難者の交流、相談を実施した。毎回、7~10名の参加があった。
  ・2015年2月11日(水・祝) 20名 
  ・2015年4月29日(水・祝) 9名
  ・2015年6月17日(水)   9名  
  ・2015年8月26日(水)   8名
  ・2015年10月12日(月・祝)12名
  ・2015年12月16日(水) 6名
(・2016年2月17日(水)7名)
(3)避難用住宅雄打ちきり撤回、長期無償提供を求める取り組み
 1)京都公聴会の開催
   ・避難・移住者がつくる 第3回京都公聴会
    2015年3月22日 きらっ都プラザ  約60名
   ・いのちと避難生活をまもる 第4回京都公聴会
    2015年10月25日 キャンパスプラザ 約80名
 2)避難用住宅の打ちきり撤回署名活動
  2014年度に続いて2015年度も署名呼びかけ団体となり、積極的に署名活動を展開した。
  *内閣府・復興庁に提出署名数は全国64,041筆(内京都3,366筆)となった。
 3)避難用住宅問題での説明&相談会
  福島県が発表した支援策について、多くの避難者から不安の声が上がってきているため、2月に京都市内4箇所で説明&相談会を開催した。
 4)行政との話し合い
  ・2015年 5月15日(金)福島県避難者支援課との話し合い(避難用住宅の延長を求める署名の提出と併せて要望書を提出)
  ・2015年 5月26日(火)福島県大阪事務所で避難用住宅問題での話し合い(当会主催、打ちきり撤回・知事面談要求)
  ・2015年 5月29日(金)内閣府・復興庁との懇談会(参議院議員会館、キビタキの会主催)
  ・2015年 6月 9日(火) 国会議員との話し合い(参議院議員会館、とすねっと主催)
  ・2015年 7月 7日(火) 京都府災害支援対策本部との話し合い(当会主催)
  ・2015年11月13日(金)京都市危機管理室・住宅管理課との話し合い(当会主催)
  ・2015年11月27日(金)福島県大阪事務所で住宅問題の話し合い(当会主催)
  ・2015年12月15日(火)福島県避難者支援課との話し合い(キビタキの会主催)
              秘書課長との話し合い(当会主催、内堀知事との面談要請)
(4)健康セミナーの開催
 当会も参加している「避難者子ども健康相談会きょうと」が年2回の健康相談会と健康セミナーを開催している。当会は責任団体(講師謝礼負担)として健康セミナーを運営した。放射線被ばくによる健康影響について科学的な知見を得ることができ、今後の健康管理に役立てることができた。
  ・第6回健康セミナー 2015年11月15日(日)京都文教大学 参加者約40名
   講師1 飛田 晋秀さん(福島県三春町在住の写真家)
   福島での健康被害の実例について(取材の中から)
   講師2 林 敬次さん(小児科医・医療問題研究会)
   福島で進行する甲状腺がん以外の健康被害について
(5)避難家族中学3年生勉強会避難家族の中学3年生はそれぞれに高校進学の希望をもっているが、日々の生活で精一杯で学習塾に通わすことができない世帯がある。こうした状況の中で、高校進学を希望する中学3年生に対して、個々の状況に応じた学習の場を無償で提供することにより、希望する高校への合格をめざした。
  ・夏季勉強会 7~8月に8日間実施 中3生 2名 講師1名 見守り1名
  ・冬季勉強会 12~3月9日間実施  中3生 2名 講師1名 見守り1名 
 勉強会に参加した中学3年生3名(実数)全員が希望する高校に進学することができた。あと数年間は避難生活が続く世帯もあり、高校受験年齢の子どもたちもいることから、引き続き本事業を実施する必要がある。

【成果と課題】
(1)避難者交流イベントである12月のクリスマス会は、京都文教大学の協力を得て「京都文教大学 サテライトキャンパス伏見大手筋」で開催した。避難世帯の参加は10世帯ほどであったが、各地域 からの参加が得られた。大阪府や滋賀県の避難者団体から子どもへのプレゼントの提供があったため、 抽選会を行い親子で楽しみことができた。引き続き、関係団体と連携して取り組むことが重要である。
(2)避難者相談サロン「ほっこりカフェ」は隔月で実施し、毎回7~10名の参加があった。継続し て開催することで、避難者の「駆け込み寺」のような存在となっている。次年度は、ほっこりカフェ を毎月開催することと、専任の相談員による週一の電話・来所相談を実施し、避難者の要望に応えて いきたい。(この事業は福島県の補助金を申請する予定)
(3)避難用住宅の打ちきり撤回の取り組みでは、多数の署名を集め、政府省庁や福島県に提出し打ち きり撤回、県の支援策の抜本的な作り直しを求めてきたが、現在のところ突破できていない。住居を 失い、意に反して帰還したり路頭に迷う避難者が出ないように、引き続き取り組むことが必要である。
(4)避難世帯中学3年生勉強会は、昨年度の新規事業である。東日本大震災から5年が経過し、当時 小学校高学年だった子どもたちが高校受験を迎える年齢となっている。避難にともない何度かの転校 を経験しており、学力的にも困難な状況を抱えている子どもたちも多い。今回は3名の子どもたちへ の支援であったが、3名とも希望する高校への進学を実現することができた。昨年度は、大学の非常 勤講師の協力を得たが、今年度は大学生の協力もえて、分厚いサポート体制を作っていきたい。
(5)昨年度は、京都新聞社会福祉事業団、京都府地域力再生プロジェクト支援事業交付金、京都木津 川マラソン復興支援金の交付に加え、個・人団体から多くの寄付を受けることができ、財政的には安 定して事業を実施することができた。また、当会に対する避難者の信頼も高まり、年度当初に予想し ていた以上の事業効果を上げることができた。

4 2016年度の活動方針
(1)交流イベントの継続開催 原発事故により京都府内に避難している方々が孤立しないように、避難者同および避難者と地元住民の方々との交流を目的にした「避難者交流イベント」を年4回程度開催する。
 ・春 桜まつり&交流会   4月2日(土)背割堤の桜並木
 ・夏 納涼の夕べ 7月下旬~9月上旬
 ・秋 バーベキュー交流会 9月or10月
 ・冬 クリスマス会 12月
(2)避難者交流・相談活動について
 ・避難者の交流と相談の場である「ほっこりカフェ」を毎月開催する。
・電話・来所相談(週一)の開始  *福島県の助成金申請中のため採択されれば6月から実施する。
(3)避難者の要望を国、地方自治体に伝える活動 
  今年度も低線量被ばくの健康影響や避難用住宅の打ちきり問題を社会的にクローズアップするために京都公聴会を開催し、避難者が求める支援策をとりまとめ行政と の話を継続していく。
 1)公聴会の開催
 ・いのちと避難生活をまもる第5回公聴会 4月24日(日)ハートピア京都
 ・第6回公聴会は秋頃に開催予定。避難用住宅の問題に焦点をあてる。
 2)福島県等との話し合いの実施
 ・福島県避難者支援課、大阪事務所との話し合いを実施する。
 ・京都府、京都市との話し合いを実施する。
(4)健康セミナーの開催
  放射線被曝に詳しい医師等による健康セミナーや相談会を開催する。
 ・第7回健康セミナー 2016年6月  京都文教大学
 ・第8回健康セミナー 2016年11月  京都文教大学 (予定)
(5)避難家族中学3年生勉強会
  避難世帯の中学3年生を対象に、高校進学に向けた勉強会を夏季及び秋・冬季に無料で開催する。
(6)会員・スタッフの拡大
  当会のスタッフ・会員を拡大するために、ホームページを開設するとともに会員・スタッフ募集のリーフレットを作成し広く配付する。
(7)事業の実施にあわせて、チラシ配布やSNSを活用して、広く市民に支援を呼びかけていく。

5 今年度の活動日程について
   時  期   実施内容(名称、場所等)
  2016年2月  相談サロン「ほっこりカフェ」の開催
      4月  避難者交流イベント(桜まつり&交流会)の開催
          ほっこりカフェ
          第5回京都公聴会(ハートピア京都)の開催
      5月  福島県避難者支援課との話し合い
      6月  ほっこりカフェの開催(以降毎月開催予定)
      7月  第7回健康セミナーの開催(京都文教大学内)
   7月~8月  納涼の夕べの開催
         避難世帯中学3年生勉強会(京都市内、10日間)
     10月  第6回京都公聴会の開催(京都市内) 
         バーベキュ交流会 福島県避難者支援課との話し合い
     11月  第8回健康セミナーの開催(京都文教大学を予定)
     12月  クリスマス会の開催
  12~翌3月  避難世帯中学3年生勉強会(京都市内、10日間)
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by fukushimakyoto | 2016-05-08 07:36 | 総会 | Trackback | Comments(0)