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おそくなりました!11・27キックオフ集会の報告です。

11/27京都(関西)に市民想測定所をつくろう キックオフ集会 報告

 11月27日に京都JA会館で開催した「京都(関西)に市民測定所をつくろう! キックオフ集会」には、京都、滋賀、大阪、奈良、兵庫から70名(名簿記入者、ゲスト除く)の方が参加し、「市民測定所をつくろう」という熱気にあふれる集会となりました。

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 まず、うつくしま☆ふくしまin京都事務局(奧森)から、取り組みの紹介の後、「市民測定所の開設の意義」と「募金目標」が提起されました。

<市民測定所開設の意義>
・ 福島原発事故(人災)による放射能汚染は広範囲に広がっており、私たちは放射能と向き合って生きていくことを余儀なくされています。最近の研究によると、原発事故により放出されたセシウム137は西日本にも沈着している可能性があると発表されています。
 放射能に汚染された震災がれきの受け入れは、放射能汚染を全国に広げるものでしかありません。
 今、日本全国に「暫定基準値以下」の汚染食品が流通し、大人も子どもも内部被曝を強いられています。多くの地方自治体では、学校や保育所の給食食材すら検査していません。
 こうした状況の中で、市民自らが放射能の測定を行い、放射線防護の知識を身につけ、正しく判断していくことが必要になっています。私たちは、そのための「ツール」として市民放射能測定所の設立をめざします。
 今、福島をはじめ各地で市民放射能測定所を設立する動きが広がっています。全国各地での市民放射能測定所設立の取り組みが、「すべての食品の放射能測定と公表」という大きな目標を実現していく力になると確信しています。
<募金目標>
・測定所開設のための募金運動は、第1次300万円を目標とし、来春の開設をめざす。市民測定所設立委員会(仮称)を立ち上げ、年内にも募金運動をスタートさせる

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 続いて、医療問題研究会の入江DR(小児科医)から内部被曝の危険性についての講演。「放射線による健康被害」をテーマにパワーポイントを使って説明がありました。
・発育期の子供たちは放射線感受性が強い
・被曝年齢が低いほど影響は大きい
・原発に近いほど小児がんの発生が多い
・胎児での影響はさらに大きい
・内部被曝を重視しないICRPの理論は事実と合わない

ことが明らかにされました。

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 CRMS市民放射能測定所の岩田渉さん(測定担当)からは、「測定所をつくりのは難しいことではない。誰でもできる。ただし、測定器は選ばなければならない。役に立たない測定器が高価で売られたりしている。ベラルーシ製のヨウ化ナトリウムシンチレーター(AT1320Aのこと)がコストパフォーマンスが高くおすすめ。計測データを公表し、全国的な測定ネットワークとすることが重要」と話していただきました。
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 また、CRMSの阿部宣幸さんは、「市民が測定していくことの意義は大きいが、測定することで安心させてしまう危険性もある。農家に高いデータを渡すときは心が痛む。測定と言うと科学的な非議期がするが、実際は非常に人間的なものだ」と強調されました。
 質疑の中二人は、「測定に非常に高い関心を持つ人がいるが、その関心をぜひ避難に向けてほしい」「避難が一番簡単で確実な防護だからだ」と強調しました。

 うつくしま事務局からも「私たちの測定所の運動は、流通する食品を検査して検出されなかったから安全だという運動ではない。福島をはじめ、今なお被曝を強要されている人たちの避難を拡大する取り組みと一体で行う運動である」と表明されました。

 質疑応答のなかで、キックオフ集会と傾向して実施された「ベクレルモニターLB200」による食品測定の結果が岩田さんから発表されました。
 
・丹波産のお米  0
・漢方薬       0
・長崎県産ブリ  7±16
・国産鶏肉    29± 8 (大手安売りスーパーで購入)
(単位はベクレル/kg)
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 鶏肉の測定結果の発表に、会場からはどよめきが起きました。
 岩田さんからは、国産鶏肉については、「えさが汚染されてたのではないか」とのコメントがありました。

 食品測定の結果、関西圏にも汚染食品が出回っていることがリアルに認識することができました。

 集会の最後に、阿部さんは、参加者からの質問に答え、「今までは行政に頼ってきた。これを機に、市民が自分で考え行動すしていくいいチャンスに巡り会えたと考えています。でも、市民が立ち上がり行動することと、行政にやらせていくこと、国や東電に賠償をきちんとさせることとは別問題だ」と強調されました。
 
 終了後もあちこちで交流の輪ができていました。測定所設立にむけて思いが一つになった集会となりました。
                                            奥森(事務局)

 *京都市民測定所設立委員会の会合は12月11日(日)13:30分から仲間ユニオン事務所で開催されました。内容についてはあらためて投稿させていただきます。
by fukushimakyoto | 2011-12-14 00:10 | 京都に放射能測定所を