2012年 02月 29日
原発ADR第1号事件 和解の評価について
奥森です。
津久井弁護士のメールを転送します。
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津久井です。
標記の件,青木先生からご案内のあったとおりです。
フェイスブックに流した書き込みを補足して紹介します。
(日弁連の会長談話の方は,ちょっとオカタイ感じもするでしょうから)
↓
本日,原発ADRの第1号事件で,和解が成立しました。
よかったです。ホッとしました。
当事者となった被害者の方々と,粘りづよく闘った弁護団の先生方に,心よ
り敬意を表したいです。
これで「原子力損害賠償紛争解決センター」を立ち上げた意義がありました。
その意義を簡単に箇条書きにしておきます。
原発事故で苦しむ被害者の方々に,とっても具体的な朗報です!
↓
◆建物や自動車・家財道具などの財物の財産価値減少分の賠償を認めたこと
(→ 裁判と比べれば,かなり柔軟で,被害者に優しい内容です)
◆中間指針で示された慰謝料額に,加算を認めたこと
(→ 一人ひとりの個別事情に応じ,心の痛みに向き合ってくれます)
◆清算条項を入れず,内払いを認めたこと
(→ まずは当面の支払いをしてもらいましょう,最終結論は後回しOK。
この点は,日々の生活を設計する上で,非常に大きい!)
◆既に支払われている仮払金の清算は,後日でよいとしたこと
(→ 仮払金受領者もビクビクしなくっていい。請求をしよう。)
◆弁護士費用(和解額の3%)を認めたこと
(→ 弁護士に依頼する大きなハードルが,これで取り払われました。)
by fukushimakyoto
| 2012-02-29 00:14
| 避難する権利と賠償問題