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2015第4回広域避難者集会(主催:とすねっと)の報告

皆様

おはようございます。
福島敦子と申します。暖かくなりそうな今日一日です。

さて、今月22日に、京都産業会館2階13時半から行われる京都公聴会を前に、東京で行われた避難者集会の報告をいたします。よろしくお付き合いください。

先の3月15日に、2015 第4回広域避難者集会が東京で行われました。この集会は、東京災害支援ネット(とすねっと)が主催したもので、住宅署名の呼びかけ団体であるひなん生活をまもる会、震災支援ネットワーク埼玉も共催。原発賠償京都訴訟原告の高木さんも参加して、避難生活5年目の避難の課題をどう解決すべきかをテーマに進められました。

さて、プログラムは米沢からのビデオレターで始まりました。倉庫に住まわされる避難者もいる現状から住み替えを認めてほしい、子供が大きくなるまで長期の支援を!と数人の女性が求めていました。米沢の避難者を支援するきらきら星ネットは、集まりにバザーやオムツサポーターと保養をしていると報告。マンネリ防止にはイベントをつけることだそうです。

二部のリレートークは、とすねっと代表の森川弁護士が、健康問題、帰還問題を取り上げ「避難したことが間違ったことという風にされてしまう」現状を懸念。

 トークトップバッターのわが京都避難者高木さんは、『落ち着いて暮らせることの大切さ』を訴え、復興のためにお金をきちんと使っているか、医療体制の強化、健康手帳の配布、保養と子供への生きるための知る権利を強く要望し、京都への復興住宅建設を提案しました。

 私は、住宅の空きへの新規避難者の入居、生活の実態に合わせた避難所から避難所への移行がスムーズにできるようにする、住宅購入者への助成金、民間アパート入居者の家賃の減額など住宅についての問題点をあげました。大飯原発の差し止め裁判と支援する会のちらしも配り説明すると、大飯の仮処分の結果に非常に関心を寄せていました。

 双葉から加須市への避難者は、事故前からの知り合いで偶然の出会いに!盛り上がりました。裁判で大人たちが頑張っている間に私は、黙って大人たちをみている子供たちの心のケアに力を入れたいと訴えました。現在通っている学校へはいただいたランドセルで通っていてとても感謝しているが、警戒区域内の学校にあるランドセルを取ってきてあげたいと。子供たちは年齢制限があり、一度も家へは戻れないのです。

 以前、大阪の東住吉での「子どもの権利と子育てを考える」学習会で、子供たちが声を発することがなくなったときは、大変危惧すべき時と教えられたことを思い出しました。涙が止まりませんでした。子どもたちに、裁判以外でも、例えばこのコミュニティの中で希望を与える居場所を早急に作ってあげなければなりません。

 神奈川のイワブチさんもいました。昨年夏の原告団全国交流会以来、久しぶり。彼は、首都圏での再拡散への懸念を訴えました。6号線の開通、常磐高速、中間貯蔵施設の建設と首都圏への常磐線 開通があるからです。所変われば、様々な問題があります。棄民政策として、大気圏での核実験は禁止なのに、原発再稼働はまさに大気圏での核実験であると断言していたのは、心に響きました。

 いわきへ家族の圧力に負け、帰った方は、地産地消で子どもたちの学校給食が危険だと訴えました。除染の無駄なこと、学校が信頼できるという確証がほしいと訴えました。
いわき→東京の避難者のかんのさんは、支援してくれる団体がなくなってしまったショックを涙ながらに訴えてくださいました。

 鴨下さん夫婦が22日、京都公聴会へ来てくださいます。鴨下さん妻は、署名の数の多さ、支援してくれる熱い人々への驚き、そして京都から来てくれてありがとうと何度も涙声で言っていました。

 最後のまとめは、山川弁護士、福島でも東京でもどこでも安心して暮らせるしくみづくりをこれからも力を合わせて取り組んでいきましょう!という力強いメッセージでした。
この機運を京都の公聴会へつなげていきたいと思います。皆様、是非おいでくださいませ。

 今日もよい一日を。福島
by fukushimakyoto | 2015-03-19 16:20 | 連携団体のイベント