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【人権侵害の避難者追い出し裁判始まる】


 福島地方裁判所前で「原発避難者追い出しは人権侵害」の横断幕が掲げられた。福島県が東京・国家公務員宿舎に入居する区域外避難者の明け渡しと家賃相当分支払いを求めた裁判の第1回口頭弁論が開かれた5月14日、「避難者の住宅追い出しを許さない会」が主催し、「ひだんれん(福島原発事故被害者団体連絡会)」「『避難の権利』を求める全国避難者の会」が賛同した激励行動には約30人が集まった。コロナ禍で定数の半分の20席と制限された法廷は、傍聴者で埋まった。『朝日』やNHK、地元紙など、16のメデイアが取材に訪れ注目された。


 前日に弁護団長が緊急入院するアクシデントが報告されるなか、避難当事者は「ショックだった。何としても回復を」と話す。地裁前集会でひだんれんの武藤類子代表は「行政が避難者を追い詰めるこのような裁判を起こすこと自体に憤りを覚える。応援していく」とあいさつ。柳原敏夫弁護士は「未曽有の過酷事故を起こしておきながらそれを救済する国内法がない。避難民の居住権を国際人権法の光に照らして徹底して闘う」と決意を述べた。


 審理は、避難者2世帯がコロナ禍での移動と交通費負担面から居住地である東京地裁への移送を申し立ててきたが拒否され、2世帯は主張・弁護士が同一でありながら別事件として別々な日程で組まれた。法廷で弁護士はこれに抗議して弁論併合を求めた。また、争点は県の提訴に至る経過の不当性、原告としての適格性にとどまることなく、国際人権法、戻れない根拠としての低線量被ばく問題を焦点に据えると訴えた。


 記者会見で弁護士は、移送申立てで昨年3月25日提訴から口頭弁論開始まで時間を要した経過を説明。「ふつうの明け渡し裁判とは異なり人権問題にかかわるもので、次回以降科学的客観的に主張したい旨を述べたことに裁判官は『わかりました』と返答した。原発避難者の居住権を正面から争う世界でも最初の裁判となる」と報告した。主催者の許さない会・熊本美彌子代表は、東京・国家公務員宿舎に住み続ける避難者の実態を訴え、福島県は引っ越し先のあっせんに努力している、経済的・精神的事情で出られない避難者をわがままと訴えている、といったウソを批判した。


 2人の当事者の訴えが代読された。母子避難し、住宅支援打ち切りの時に職を失っていた女性は「やっと職も見つかり、少しずつですが、生活を何とか整えている状況の中で、福島県の醜い方針に納得できません」。精神疾患をかかえた男性は県の不手際で支援打ち切りの時に可能であった都営住宅への優先入居が断られた。男性は以降都営住宅に応募し続けているが14回落選。落選通知書を貼り付けて、抗議の意を示した。


 報告会では、「県交渉を続けてきたが成果を上げることができなかった。最後まで応援していく」(ひだんれん・大河原さき事務局長)「当事者・弁護団・支援者の3者の団結が大切。裁判になったからこそ県交渉は重要だ」(山形住宅追い出し訴訟・武田徹避難者代表)「福島県は被害者を救うどころか加害者・国を救うようなことをやってきた。避難者を皆さんで助けて行こう」(子ども脱被ばく裁判・今野寿美雄原告団長)「加害者(行政)が被害者を訴えるようなバカな話はない」(作家・渡辺一技)と、連帯あいさつが続いた。


 報告会の様子はZOOMで京都とつながれた。うつくしま☆ふくしまin京都は、“オンライン参加で応援しよう”と呼びかけ、視聴者を募り、各地から40名の参加者が報告集会を見守った。原発賠償京都訴訟・福島敦子原告団共同代表は「この裁判、完全勝利までサポートする」と決意を述べた。かながわ訴訟・村田弘原告団長もZOOMから「この日控訴審があり行けなかった。大口弁護団長の様態が心配だ。同じ被害者の一人としてどこまでも一緒に闘う」と熱いエールを送った。

次回の裁判期日は7月15日、2世帯を続けて行う。


# by fukushimakyoto | 2021-05-22 23:37 | 避難用住宅問題

避難住宅打ち切りから2年! みんな集まれ オンライン同窓会(飲み会)

日時 4月10日(土)午後7時30分から

開催方法 Zoomによるオンライン飲み会

内容   開会あいさつ
     乾杯
     参加者近況報告
     じゃんけん大会(豪華景品有り)
     閉会あいさつ

# by fukushimakyoto | 2021-04-10 19:30 | 活動予定

みなさま

うつくしま☆ふくしまin京都の主催で、「3・11 あの日を境に それぞれの10年を語る集い」をオンラインで開催します。

ぜひ、ご参加ください!

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【名称】3・11 あの日を境に それぞれの10年を語る集い(オンライン開催)

【日時】2021年3月21日(日)午前10時~12時

【開催方法】Zoomによるオンライン開催

【プログラム】

  9:45 Zoom接続開始

 10:00 開会あいさつ
 
  10:05 原発事故被害者、避難者の語り
     
     

 11:15 スライド上映 京都での10年間の取り組みを写真で振り返ります!

     これからの取り組みについて

     質疑、感想、意見交換

 12:00 終了予定
        

# by fukushimakyoto | 2021-02-12 20:41 | お知らせ

みなさま  奥森と申します


 「うつくしま☆ふくしまin京都―避難者と支援者のネットワーク」のブログに、コロナ災害からいのちと暮
らしをまもる特設ページを開設しました。

 https://utukushima.exblog.jp/

 まだ掲載の途中ですが、今後も現行の支援施策を可能な限り掲載していきますので、現行の制度を徹底して活
用して、コロナ災害を生き抜いていきましょう!  

 あわせて、政府・地方自治体に対して、抜本的な休業補償、生活保障を求める運動を強化していきましょう。

 このたび、特設ページの開設に合わせて、ZOOMを使った説明会を下記のとおり開催します。多くの制度が
あるため、十分な説明はできませんが、みなさんとともに考えることができたらと思います。


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【緊急開催】コロナ災害から命と暮らしをまもる! 
  支援策利用のためのZOOM説明会

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●時間  2020年5月6日(水)午前11時~

     (後の予定があるので、12時には終わります)

     *午前10時45分ごろから接続テストの時間を設けます。

●主催  奥森がZOOM説明会のホストです。
  
●ZOOM参加方法

      パソコン、スマホ、タブレットから下記のURLをクリックして参加してください。
      ミーティングID: 868 2815 8848
      パスワード: 194406

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ZOOMに初めて接続される方は、こちらをお読みください! すでに使われている方無視してください!


1 時間になりましたら(ホストは15分前から接続できるように待機してきます)、パソコン(マイク・スピー
カー付き、カメラはなくてもよいです)か、タブレット、スマホで下記のURLに接続してください!
   


2 上のリンクをクリックします。

 パソコンの場合は、ブラウザからZOOMに入れます。スマホやタブレットの場合は、ZOOMアプリのダウ
ンロードが求められますので、ダウンロードしてください。ほんの数秒~数十秒です。

3 ダウンロードされたファイルをクリックすると、ZOOMアプリがインストールされます。インストールが
完了すると、自動でミーティングに参加します。

4 もし、IDやパスワードの入力が求められた場合は、下記を入力してください!

  ・ミーティングID: 868 2815 8848

  ・パスワード: 194406

5 「コンピューターでオーディオに参加」「ミーティングに参加」などの押しボタンをクリックして下さい。

 ※2回目からは、招待されたURLをクリックするだけで、ミーティングに参加することができます。


6 参加した画面で自分や参加者の顔が写っているでしょうか?

  画面の下や上に「オーディオ(マイク)/ミュート」や「ビデオ/停止」の切り替えがあるので、確認して
ください





# by fukushimakyoto | 2020-05-06 11:00 | 主催イベント案内&報告

【ご案内】うつくしま☆ふくしまin京都のウェブサイトを開設しています!_a0224877_17442660.jpg
うつくしま☆ふくしまin京都のウェブサイトはこちらからご覧いただけます。
http://fukushimakyoto.namaste.jp/

# by fukushimakyoto | 2019-12-30 00:00 | 主催イベント案内&報告